金に関する気になるニュース
皆さん、いま金がすごい勢いで高騰していることご存じですか?
実は金の店頭小売価格が5月4日9,821円/gで過去最高値を更新、
6月に入っても9.700円/gを超えています。
金相場が高騰している背景には、
円安に加えウクライナ侵攻や欧米の金融不安もあって安全資産とされる金の価格があがっていると言われています。
金はそもそも40億年前地球にふってきた隕石が運んできた宇宙からの贈り物といわれていて、マグマの中に含まれています。
そのマグマの中にある金が冷えて固まって地表に現れたものが金鉱山です。
人類がこれまで採掘してきた金の量はおよそ19万トンにのぼり、地中の埋蔵量の残りは約5万4000トン(競技用プール1杯分ちょっと)と言われています。
今のペースで採掘するとあと14年~15年後には枯渇するという計算もあるそうです。
そこで注目されているのが地中ではなくて、これまで手付かずだった温泉に溶け込む金の存在です。
4月7日の日本経済新聞でも取り上げられていたのですが、海洋研究開発機構とIHIは共同実験で日本一の流出量をほこる秋田県の玉川温泉から金の回収に成功しました。
地中ふかくにある温泉はマグマに近いため金がとけだしていることは科学者の中でよく知られていました。
しかし、回収する手段がこれまでなかった。
そこで活躍したのが自然界にある「藻」です。
金は温泉水の中に塩素と一緒にとけこんでいます。
「藻」には金だけを吸着する性質がある
そこでIHIはこの「藻」の性質を活かして金をたくさん吸着するシートに加工しました。
つけておくだけで温泉に溶け込んでいる金の9割以上が回収できるようになった。
官民共同のこの国家プロジェクトこそ世界トップの画期的な技術なんです。
今後の展開にワクワク感がとまりません。
温泉に恵まれた日本は、まさしく黄金の国なのかもしれませんね。